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【歯科医院編】クリニックの内装プランを決める前に考えておきたい5つのポイント

【歯科医院編】クリニックの内装プランを決める前に考えておきたい5つのポイント
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内装コンペの開催や、内装計画のサポートをしております株式会社エニシスです。今回は、歯科クリニックのレイアウトや内装デザインを決めていく際に、予め考えておくポイントを紹介していきます。

クリニック内装の設計施工会社の探し方や進め方については「医院の内装施工の進め方!クリニックの内装の流れとスケジュール」で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

歯科クリニックの内装プランを決める前に考えておくポイント

それでは早速、ポイントを紹介いたします。

ポイント①ユニットの台数

内装施工を進めるにあたり、初めに歯科医院のレイアウト平面図が必要になりますが、ユニットは将来の台数も含めて、最大で何台設置したいのか?という点が一番重要なポイントになります。

将来の台数分も考えてレイアウト決めや配管工事を行っておくことで、後々ユニット増設となった際に、予め設置場所や配管があれば、不要な工事費をかけなくてすむようになります。

スタッフルームを広くしたい、院長室を入れたい等といった希望はあるかと思いますが、まずは考えてある事業計画を確認しながら、将来的に設置するユニット台数決めて、それをベースにレイアウトを考えていきます。

ポイント②ターゲット層

患者さんのターゲット層によって、内装のイメージやレイアウトが変わってきます。

例えば、小児がメインの歯科医院であれば、キッズコーナーを設け、内装もカラフルでポップな雰囲気の内装にする。審美や矯正がメインの歯科医院の場合は、ホテルライクな雰囲気で重量感のある木目を使用したシックな内装にするなどがあります。

例以外にも、女性をメインにした医院・お年寄りをメインにした医院等、ターゲット層に合わせた内装にすることにより、居心地のよい医院になりリピート顧客を増やすことができますし、来院した時に内装の印象が残ると、口コミとして新規顧客を広げることもできます。

ポイント③スタッフの働きやすいレイアウトや動線

混雑時のトラブルを防ぐために、受付付近に消毒コーナーを設置して、受付と消毒の状況が見やすい環境にする等、スタッフさんの動線を意識することも大切です。患者さん動線とスタッフさん動線を完全に分離させたい場合は、レイアウトも、動線分離型で考えていく必要があります。

動線分離の場合、その分広いスペースが必要でコストも上がってきます。建物の広さと内装予算を見ながら、働きやすいレイアウトを決めていきましょう。

タイプメリットデメリット
動線分離型・作業動線が短くなるので、スタッフさんの作業効率が上がる
・スタッフさんと患者さんがバッティングしないので混雑を防げる
・動線を分ける為、広いスペースが必要になる
・壁や扉が増えるので、その分コストが上がる
非動線分離型・動線分離型と比較して、内装コストを抑えられる
・診療スペースを省スペース化できる
・スタッフさんと患者さんの動線がバッティングしてしまう
・患者さん動線が分かりにくい

動線には、上記のようなメリット・デメリットがありますので、何を優先すべきなのか先に考えておき、内装業者と相談しながら進められるとスムーズに決めることが出来ます。

ポイント④土足可 or 土足不可

ここでは、靴箱やスリッパ置場、履き替える場所など主にエントランスや待合で対応が変わってくる箇所になります。最近では、コロナの影響によりスリッパに履き替えるのが嫌な患者さんや、ブーツ等履き替えにくく嫌がる患者さんが増え、土足可の医院が多くなっています。

しかし、土足可にすると汚れが目立ってくる為、メンテナンス掃除の頻度が高くなるので、よく考えたいポイントになります。また、床材も汚れが目立ちにくいものや掃除などがしやすい材質を選ぶなどで工夫をしてみるのもおすすめです。

ポイント⑤スロープの有無

スロープは、車いすやベビーカーを利用する患者さんが通りやすいように設けられますが、足腰の弱いお年寄りや、小さいお子さんにも歩きやすいという利点があります。しかし、広いスペースを確保しなければならないので、他のスペースを優先し、スロープではなく階段で対応される医院も多いです。

小児歯科や高齢者向けの診療に力を入れていきたいという先生で、建物にある程度広さがある場合は、ご検討されてみてください。

広さの問題でスロープが設置出来なかったとしても、階段の横に手すりを付け通路幅を広くすることで、上りやすくすることが出来ます。また、ベビーカー等は、待合にベビーカー置き場を設け、ユニットエリアにベビーベッド等を設置することで、患者さんの移動のしやすさに配慮することも可能です。

歯科医院向けの内装プランを決める前に考えておきたいポイントでした。今回紹介したポイントは、ごく一部で他にも決めておかなければならない項目や注意点は、たくさんあります。

エニシスでは、複数の設計施工会社から3社を選び、コンペを開催する「E-コンペサービス」を展開しています。「E-コンペサービス」では、コンペを開催する前に、今回紹介したような「考えておくべき内容のヒアリングや説明」を行いますので、分からない事や不安な点等を解消しながら進めることができ、漏れがなくスムーズに内装施工を進められます。

詳しくは、下記よりお問い合わせください。

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